たくさん短歌できた
「幸せ」と宗教勧誘するバイト仲間も時給900円か
スピッツを聴きつつ向かうハローワーク フワッと死んだように生きたい
忙しいスーツ姿は広大な歩道でいつもすれすれに来る
まあきっと優秀だろうリーマンをすごい速さで抜くフリーター
強引に押しのけてくるOLの息が臭くて安心をする
役割を終えた歯ブラシだってほら靴を磨ける 連れていってよ
何度目の最終コーナーなのだろう周回遅れのラストスパート
3.14159265...そんな日々にはしたくないから
行きつけの喫茶店 美人店員が辞めた寂しさひとしずく飲む
「ニューバランス履きゃいいのかよ」足元でオールスターが微笑みました
運命じゃなかったけれど陽に当たり透過されたる君の手の赤
人殺ししてからヤフー知恵袋で天国への道探す夢
糸井重里似のおっさんに宗教勧誘された話
当時浪人生だった俺は、コンビニのバイトをしていた。
入れ違いに抜けるおじさんに仕事を教えてもらった。おじさんは糸井重里に激似で、バイトを辞めた後でもわからないことがあったらいつでも聞いてくれ、と連絡先をくれた。なんていい人なんだろうと思った。
バイトに入ってしばらく経ったある日、そのおじさんからお茶しないかと誘われた。
友達いないんだろうな、と思って了承した。
近所のマックで雑談した。
1時間ほど話し、おじさんから誘われ、何も疑わずにドライブへ行った。
市内から2.30分離れたショッピングモールで車は止まった。
それまで普通の内容で話していたおじさんが突然、「ところで、今中国が日本を攻撃するためにミサイルを開発しているのを知っているかい?」と突拍子も無い話をし出した。
そこからはおじさんの独壇場だった。
「人間にはね、『幸せの種』があるんだよ。それを掴んだ人だけが幸せになれるんだ」
「俺の兄貴はね、幸せの種を掴んだよ。この前スポーツカーを買ったんだ。」
幸せならコンビニでバイトしてねえだろ、、という言葉を飲み込みつつ、俺はこの辺りで確信していた。これは、宗教勧誘だ。
しかし助手席と運転席のこの至近距離。ドアもロックされていて逃げられない。
背中に嫌な汗が流れる。
「ねえ、宗教って信じてる?」
「あ、いえ僕は、、神様とか信じてません。お金を集めるのも意味わからないし、宗教戦争で人が沢山死ぬし。それって本末転倒じゃないですか。神様なんていないと思います。」
「うちは違うんだよ!〜〜〜〜」
ラチがあかなかった。
俺はとりあえずトイレに行くふりをして外に出た。
親は電話に出ない。しばらくして祖母になんとか電話が繋がった。
「ばあちゃん?⚪︎⚪︎だけど、ちょっといま詳しく言えないんだけど、もし俺が15分位経っても連絡して来なかったら警察に連絡してくれない?ごめん、頼んだ」
その時点で10分以上経っていた。怪しまれると思って急いで電話を切り、車へ向かった。貴重品を入れたリュックを忘れていたのだ、、
戻るとすぐおじさんは「もう遅いし帰ろうか」と言った。こいつ感づいたな、、、と思った。帰る道中、おじさんの真横でバレないようにばあちゃんに安否を伝えた。
ほっと胸を撫で下ろしていたが、しばらくして
「最後に一回だけお祈りしていかないか?綺麗な女の人もいるよ」
もうめんどくせえから良いかな、、と思ったが断った。雑談しているときに女の子の話をしまくったが、そんなんに釣られるかよ舐めんなボケと強く思ったのを覚えている。
その後無事帰宅した。
もうそのおじさんが気持ち悪くなって二度と会いたくなかったのでバイトはすぐに辞めた。
あんなに信頼していた人だったのに。100だった信用が一気に0になったのは初めての経験で、しばらくの間えも言われぬ脱力感に襲われた。
また一つ人を疑うことを知った、10代の話
後日談として、その宗教を詳しく調べた結果、もし最後の「お祈り」とやらに一度でも参加したらアウト、その瞬間に入信したことになっていたらしい。パソコンの前でもう一度俺は冷たい嫌な汗をかいたのだった。
大学一年生の時に書いた文章
「私の癖」
私の癖は、後先を考えないことである。
思えば今まで行き当たりばったりの人生だった。やりたい事があればそちらを優先し、飽きるまで続ける。勿論、勉強などそっちのけだったので高校受験、大学受験共に失敗してしまった。後悔はしていないが。
最近では、それが突発的な物として表れるようになった。大舞台で何かしてやりたい。一発ブッこんでやりたい。というので、質問コーナーなどがあれば何とかして挙手して発言したいと思っているし、実践もしている。何か人前でやることは得意ではないが好きなので、達成感や充実感が生まれる。
しかし、後先考えないということで失敗してしまうこともよくある。例えば中学生の時、クラス全員の前で何か一発芸をやれということになって、自分はしょうもない下ネタを言ってしまった為にそれからしばらく女子から白い目で見られることとなった。
また、つい最近東京学生映画祭という祭典に出席したのだが、観客からゲストの映画監督への質問コーナー、というので何か聞かなければと思い、「自分の中のモヤモヤをどのように表現すればいいのか、また何からすればいいのか分かりません。どうすればいいでしょうか。」というとりとめの無い質問をしてしまい、「やるしかないんじゃない」と突き放され、もっと深い、あるいは答え甲斐のある質問をすべきだったと後悔した。
これからの自分は、後先を考える、つまりはやりたい事をやったり質問するだけではなくて、その先にあるもの、生産性や意味にもっと重点を置きたいと思っている。「お前の中途半端な行動力がウザい」と友人に言われ、意味もなくやるだけはいけないのかと少し考えるようになった。
やること、行動すること自体にも度胸を付けたり、大勢の前で何かをやる際の力になったり、絶対に意味があると思うが、もっと先を見ることが出来れば自分は成長出来るし、面白い人間になると信じる。
せんせーのフィードバック
全体を通じて具体的に書かれているので読みやすい文章になっています。また「くせ」を通じて、自分が今後こうなりたい、という方向性が力強く書かれているので、読んでいて共感できる作文ですね。
まだ、技術的には色々工夫のできるところもあると思いますが、率直でストレートな筆致は、長所だと思います。
童貞卒業とおかずの変化と成長
10日ほど前に童貞を卒業して以来明確に変化したのはオナニーのおかずだ。
以前は困ったら熟女に走っていたのだが、今はとにかく素人モノだ。
熟女が良かったのはその肉厚感であり、円熟した演技であり、あるいは母性であり。それらは安定したクオリティを供給してくれる。
だが今は断然素人モノだ。ちょっと喘ぎが嘘くさかったり身体が物足りなかったとしても、女の身体を知らなかった以前とは違い臨場感がある。女性というものがよりリアルに形作られる様になったのだ。
恋愛対象として見ていた若い女性と最もかけ離れた存在である熟女をおかずにしていたが、ようやくそこから抜け出すことができた。
素人モノで抜いた後は充実感がある。熟女で抜く時のなんとも言えない虚しさであったりとか、悲しさを感じずに済むことができる。
これは一種の乳離れではないだろうか。
「成長」したのだ、俺は。そう思いたい。
追記
普通にさっき熟女で抜いた、、しにたい
単に幅が広がっただけだ、、
カチカチとクリック音が鳴り響く部屋 一日に価値が無かった
何度目の「一周した」だよ走馬灯見る時グルグルし過ぎて酔うぞ
しんしんと降りたる雪を綺麗だと思い眺むが最古の記憶
中1の時に小1なのかよと逡巡 のち優しく抱きしめる
「君」という歌詞に重ねる君が来ず 真白き靴の紐結び、行く
スピッツで一番好きな曲「サンシャイン」
去年の夏、iPodに入れそびれていたスピッツのアルバムを片っ端から入れていた時にこの曲を初めて聴いた。
アルバムを通して聴いていなかった俺は最後に入っていたこの曲にしばらく気づいていなかった。
漫画を読みながらボーっとアルバムを垂れ流しにしていて、この曲が流れた時に震えた。
気づいていなかったことに後悔した。
メロディはイントロからアウトロまで完璧だし、何より歌詞が良い。
「すりガラスの窓を あけた時に よみがえる埃の粒たちを 動かずに見ていたい」
スピッツの曲の中で最も好きな歌詞だ。
曲を知った頃ちょうど神戸在住という漫画を読んでいて、その漫画にイメージがピタリと当てはまるのが不思議だった。
特に日和さんという身体が不自由で途中で亡くなってしまう登場人物がいるのだが、正にこの曲のイメージそのものだ。
スピッツのインタビュー集の中でアルバム「空の飛び方」について草野マサムネが語っている回があって、この曲がアルバムの中で一番好きで思い入れがあると言っていたのが嬉しかった。
ハロワのおじさん手の鳴る方へ
以前マイナビ新卒紹介でボロクソに叩かれ、友人から他のエージェントとの話を聞いたこともあり就職活動に関わる全ての人間不信に陥った俺を
ハロワのおじさんが救ってくれた。
まず何が違うか、ネガティブな指摘ではなくポジティブな指摘をしてくれる。ここがもう根本的に違う。
生業のあり方が理由として挙げられるが。人材のクズは金しか見てない。
嬉しかったのは今まで色々なことをやってきたことに対して、チャレンジ精神旺盛で素晴らしいと言ってくれることだ。
以前企業の面接で「一貫性が無い」と言われて落ちたことがある。
今までやってきたことに一貫性が無い、どうしてそれらをやってきたのかを聞かれた。
囲碁、演技、文章、俺はそれの共通点として「終わりが無いこと」ということを述べた。
そして、「どんなに突き詰めても終わりが無いものこそ一生の仕事にしたい」と言って締めた。咄嗟に出た言葉だったが心からそうだと思えた。
しかし「よくわからない」と言われた。そして落ちた。
落ちたから、俺が悪いと思って、頭を抱えた。
それをハロワのおじさんは「それでいいと思います。素晴らしいじゃないですか。その面接官が頭が悪かっただっただけです。」
「そうやって色々なことにアンテナを広げて、挑戦して。とてもいいと思います。私は以前は企業で人事も担当していましたが、3000人見た中であなたは上位三割に入りますよ。ただ、伝え方が悪かっただけです。」
そう言って励ましてくれて、俺の自己prや志望動機の何がどう悪いのかを具体的に、丁寧に指摘してくれた。
やっと信頼できる人に出会えた。
正直頭の中はYちゃんのことででいっぱいだけど、ハロワのおじさんに恩返しするためにも、女の子守るためにも、就職してえ。してえよ。
誰かを捜そう
今日は職安に行って求人票を貰った後、大学の部活へ行った。
新入生の女の子(以下Yちゃん)に指導するという建前で一緒にご飯を食べに行くためだ。
Yちゃんは同じ学科の男の後輩(以下Nくん)と二人でやってきた。
Nくんが部屋に入って顔を合わせた瞬間の、微妙に嫌そうな顔を俺は見逃さなかった。
OBが何してんだよって感じだ、ホントだよな。でも俺にも譲れないものがあるんだよな。
Nくんは帰るまでYちゃんにつきっきりだった。感じ取ってしまった、彼は好き、とは言わずとも確実に好意を抱いている。
正直気が重かった。マジかよ、、、こんな所でまで争いたくない。サークルの二の轍だけは踏みたくない。
ひとまずレギュラー候補の後輩と対局した。
対局の検討が終わる頃彼は帰っていった。俺の顔を見ないで帰っていった・・・まあしょうがねえよな。
待ってましたとばかりにYちゃんに教えた。
将棋部の方の後輩に「童貞先輩聞きましたよwwwおめでとうございますwwwてか何してんすかwww」
とか弄られたけど何とかやり過ごした。この野郎ォ・・・
その後一斉に残った奴らも帰っていった。お前ら空気読み過ぎ。ありがとう。
で、誘って一緒にメシ食いに行った。
いやもう・・・話が合う合う。散歩が好きだと言ったら「私もうそうなんですー!」って、これこれ、この感じよな。
「マンション見るの好きなんですよねー」
「わかるわー。それで間取りとか想像するの好きなんだよね。」
「それ!私も同じです!友達に行ってもわかってもらえなくてー!」
合うねぇ!
水を注いでくれようとしてたので俺が「いいよ」つって持った時に手が触れて「あっ///」って恥ずかしそうにしたのが可愛かった・・
単純だからさあ・・・結局そういうのに弱いのよね。
コーヒーのクリームの蓋が外せなかったので外してあげました。格闘技もやってるので俺より確実に握力強いと思うけど、
わかってるね男心・・・
後はYちゃんの昔の彼氏の話とか聞いて、無難に会話した。
で、上野動物園誘った。OKしてもらった。
流石にこれはもうイケル・カシージャス マイケルジャクソンじゃねえけどまだまだイケるんじゃクソ
帰り道は「寒くない?大丈夫?」を連発した。うわっつらKINDNESSである。
本当は昨日買ったTシャツを見せたくてTシャツ一枚にパーカーという薄着で来てしまい震えるくらい寒かったのは俺の方だったけど。
しかしもうこうなってくると執着分散理論が適用できそうにない・・・
日曜日に突然、恐らく埋め合わせで合コン誘われたのにバイト中だったのが悔しい
Yちゃんとお花畑行きたい
昨日買ったTシャツ君に見せたくて体感温度を約五度上げた
なんかやれそうな気がする 春風は心を撫でて去っていくだけ
あまりにも平和過ぎるよ君の顔は精神安定剤(常備薬)