よこしまブログ

ドニラヴァンみたいにポップになりたい

大学一年生の時に書いた文章

「私の癖」

 私の癖は、後先を考えないことである。
 思えば今まで行き当たりばったりの人生だった。やりたい事があればそちらを優先し、飽きるまで続ける。勿論、勉強などそっちのけだったので高校受験、大学受験共に失敗してしまった。後悔はしていないが。
 最近では、それが突発的な物として表れるようになった。大舞台で何かしてやりたい。一発ブッこんでやりたい。というので、質問コーナーなどがあれば何とかして挙手して発言したいと思っているし、実践もしている。何か人前でやることは得意ではないが好きなので、達成感や充実感が生まれる。
 しかし、後先考えないということで失敗してしまうこともよくある。例えば中学生の時、クラス全員の前で何か一発芸をやれということになって、自分はしょうもない下ネタを言ってしまった為にそれからしばらく女子から白い目で見られることとなった。
 また、つい最近東京学生映画祭という祭典に出席したのだが、観客からゲストの映画監督への質問コーナー、というので何か聞かなければと思い、「自分の中のモヤモヤをどのように表現すればいいのか、また何からすればいいのか分かりません。どうすればいいでしょうか。」というとりとめの無い質問をしてしまい、「やるしかないんじゃない」と突き放され、もっと深い、あるいは答え甲斐のある質問をすべきだったと後悔した。
 これからの自分は、後先を考える、つまりはやりたい事をやったり質問するだけではなくて、その先にあるもの、生産性や意味にもっと重点を置きたいと思っている。「お前の中途半端な行動力がウザい」と友人に言われ、意味もなくやるだけはいけないのかと少し考えるようになった。
 やること、行動すること自体にも度胸を付けたり、大勢の前で何かをやる際の力になったり、絶対に意味があると思うが、もっと先を見ることが出来れば自分は成長出来るし、面白い人間になると信じる。


せんせーのフィードバック

 全体を通じて具体的に書かれているので読みやすい文章になっています。また「くせ」を通じて、自分が今後こうなりたい、という方向性が力強く書かれているので、読んでいて共感できる作文ですね。
 まだ、技術的には色々工夫のできるところもあると思いますが、率直でストレートな筆致は、長所だと思います。