このままでいいのか自問自答してそれをつまみにビールを飲んだ
不二家ネクターと夜風の公園でやさしいぬめりけが少し怖い
スーツ、ネクタイも死んでる目もいいさ あの不自然な背筋が嫌だ
就職支援施設ヤングコーナーのヤングの響きに含まれる老い
働かぬ俺に肩寄せ寝る男せめて隣で綺麗な夢を
選びたい道は無数に輝くが身体は一つ 千切れそうだよ
主役から端役へ抜ける交差点赤信号が消え去った町
恒星の如くキラめく友たちを天体望遠鏡で眺める
合コンの為に新調した服が古着屋にて今、春物セール
葉桜が微笑んでいる 似合わないスーツの皺をこっそり伸ばす